ペルーニット
特徴
ペルーのウール糸は、他産地のウール糸に比べ軽くてボリュームがあるのが特徴です。そのため、カウチン風ジャケットのような目付のある製品も軽くて空気をたくさん含み暖かいものとなります。
ウール本来の自然色を使った編地は、ベタ染めの色糸にない味わいがあります。ウール糸が旧式の紡績機械で紡績されるのも独特の風合いを生む要因です。この糸を他国の産地で再現するのは非常に困難とされており、現在もアンデスの高地で手編みおよび家庭機によって製品化されています。
生産背景
南米ペルーは高度4000メートル級の山々が連なるアンデス山脈を有し、そこで家畜として飼われているアルパカを原料としたセーターが特に有名です。アルパカは羊毛より保温性にすぐれ柔らかいのが特徴で、地元の先住民によって手紬・手編みで作られています。
このような背景をセーターの産地の可能性として着目し、50年前より標高3800メートルのアンデスの高地に生産拠点を構え、現地の先住民の編み子さんたちへ、弊社が派遣してきた日本人のニットの専門家が技術を教えながら、日本のアパレル市場に対応したOEM生産システムを構築してきました。
現在では、100%出資の現地子会社より年間約10万枚のニットを生産・輸出している。他国にはない独特の素材と手作り感にあふれた商品を、日本アパレル市場へ提供し続けています。
ペルーウール糸について
1.糸の特徴
旧式機械で紡績した、ペルーならではの独特な軽い風合いのウール糸が特徴。
2.糸の太さは主に三種類
"OVEJA GRUESA" 1.2番手(太)
"OVEJA NORMAL" 2番手(中)
"OVEJA DELGADA" 4番手(細い)
3.1.2番手は手編みのみ
4.糸色
ナチュラルウールならではの味わいを生かした、TOPカラーや、発色のよい色合いの染色糸。色のバラエティは50色ほど。
5・ボタン
白木、水牛、キャメルボーン、くるみボタンなど、ナチュラル感あふれる素材をご利用いただけます。